M&Aコラム第11回・第二部M&A実務応用編を掲載しました!!。
(次回、第12回のM&Aコラムは9月1日掲載予定です!!また次回もお楽しみに!!)
第十一回M&Aコラム

M&Aコラム第11回・第二部M&A実務応用編【M&Aの疑問にお答えします❗】

《その六、売り手企業売却の注意点、落とし穴は?》

前回の、《売り手企業売却の心構えは?》に関連して、今回は、《売り手企業売却の注意点、落とし穴は?》をお話します。特に、今回は中小企業の(事業承継含む)M&Aの注意点についてお話していこうと思います。
<1、オーナー社長の存在(役割)が大きすぎる場合M&Aはできない?>
M&A売却の検討をする中で、売り手企業の社長はM&Aの契約が成立すれば遅かれ早かれその企業を去ることになります。引継期間を設けてその聞は顧問や監査役として顔を出すかもしれませんが、第一線を離れることに違いはありません。売り手オーナー社長はその覚悟を持つと同時に、社長の存在感が大きすぎた企業であれば社長が抜けた途端に会社の歯車が狂い円滑に回らなくなる危険性があるということが大きな注意点です。中小企業におけるオーナー社長の存在感は大企業では考えられないほど大きなものがあります。そのことがM&A売却を検討する上では大きなリスクであり、場合によってはM&Aができない企業になりかねないという落とし穴があることを忘れてはいけません。M&A売却の場合はオーナー社長がいなくなることを想定した事業計画でも問題なく健全な経営が継続されるかどうか?そこが大きなポイントになるのです。別の角度からM&Aにおける社長交代を考えてみましょう。売り手企業の社長は引継ぎとともに会社から離れていきます。その時の実務的な側面から見てみると、売り手と買い手の引継ぎがM&Aの場合問題やトラブルを引き起こすことへの注意が必要です。社長交代に伴って買い手企業のほうから派遣される新しい社長と従業員の聞を円滑につなぐ役割を果たし、社長が完全に会社から離れることに不安を感じる社員の動揺を収める役割を売却企業の誰かが果たす必要があります。社員から日頃より信頼されている人でなければこの役割は果たせませんので新しい社長の人心掌握力に過度に期待するわけにはいかない点がこの問題を難しくします。 マネジメントの立場で、新しい社長を円滑に自社に迎え入れることをサポートできる人材、いわゆる「ナンバー2」といわれる存在が社内に残っているのかどうかが重要になってくるのです。
社長の片腕だった「ナンバー2」の存在の重要性は、社長が抜けても企業が円滑に回っていけるかどうかを検討する際にまず社員の動揺を抑えるということにおいて重要になってきます。社内の誰もが認めるような「ナンバー2」が売り手企業の専務や常務といった役員クラスにいるでしょうか? それとも執行役員、部長クラスに実力的に認められた「ナンバー2」の人物がいるでしょうか?あるいは「特にはいない(誰も思い当たらない)」という状況にあるのでしょうか?中小企業の企業規模であれば、しっかりとした存在感のある「ナンバー2」が社内に残るかどうかがM&Aの可否に重大な差が生じます。存在感のある「ナンバー2」がいてその人物が残された社員達の精神的な支柱として新しい社長を迎える社内の雰囲気づくりをうまくリードしていくことができるのであれば、M&A売却検討は大きく前進します。
存在感のある「ナンバー2」が残るのであれば、買い手も安心してM&Aを決断できます。適当な「ナンバー2」が残念ながら存在しておらず、社長の抜ける穴を埋められないのであれば、M&Aは相当難易度が高くなるということが大きな注意点のひとつです。例え「ナンバー2」がいた場合にも注意しなければならない点があります。特に事業承継の場合などで、辞めていく社長と「ナンバー2」が同年代で年齢が近い場合です。その場合には社長がM&A売却を契機に引退するのであれば「自分もそろそろいい歳であり一緒に辞めます」 という展開になってしまうことが落とし穴としてあるからです。そうなれば結局「ナンバー2」がいないことになってしまいます。その現状にどう対処するか?その点は前回でも述べましたが、そういった課題もM&A売却検討を<自社を写す「鏡」の役割として利用し自社の経営診断に活用せよ!>ということなのです。今回はここまで!次回もM&Aコラム応用編【M&Aの疑問にお答えします❗】お楽しみに!